Q 生前贈与を行うことで、相続税の負担を軽くできると聞いたことがあります。子や孫に少しでも財産を残してやれればと重いっています。具体的にはどのようにすればよいのでしょうか。
A 相続に関する税金としては、相続税と贈与税を考える必要があります。贈与税は相続税を補完するものとされており、また、一般的に、贈与税の方が相続税よりも重いとされており、相続税対策の際には、この視点を基礎に考えることになります。
(暦年課税)
贈与税を考える際には、「暦年課税」と「相続時精算課税制度」の違いを押さえることがポイントです。
贈与税には毎年110万円の基礎控除といわれるものがあります。この基礎控除は、1年だけではなく、毎年110万円づつ適用されるため、非常にメリットの大きいものですが、個人で贈与を受けた合計額ですので、複数の方から贈与を受けた場合でも合計した110万円までになることに注意が必要です。
弁護士法人ベストロイヤーズ法律事務所(千葉)
弁護士 大隅愛友(おおすみ よしとも)