事業承継
1 事業承継とは
事業承継とは、会社や事業を後継者に引き継ぐことをいいます。
2 事業承継の重要性、必要性
中小企業白書によれば、日本の企業の99.5%以上、約420万社が中小企業であり、その中で年間約30万社ある廃業の中で後継者の不在を第1の原因とする廃業はじつに約7万件にも及び、これによって失われる雇用は毎年約20万人から35万人と推定されています。後継者不在によりその会社の素晴らしい技術、経験が失われるなどし、経済の面でも大きなマイナスであるといわれています。
また、経営者・創業者のハッピーリタイアメンとの面からも、成功する事業承継は重要な問題です。
3 事業承継の4つのケース
事業承継には以下のように4つのパターンがあります。業種、会社規模、希望などにより最善の事業承継を考えていくことになります。
- 親族内事業承継
- 企業内事業承継
- M&A事業承継
- その他
それぞれメリット、デメリットなどがありますので、専門家に相談の上、最適な方法を見つけていきます。
4 事業承継の流れ
事業承継の主な流れは以下のとおりです。
経営者の希望のヒアリング
(引退時期、後継者、承継方法、時期の希望など)
↓
弁護士、公認会計士、税理士などの専門家による会社の現状の調査
↓
事業承継計画の策定
- 承継、キャッシュアウト、廃業)
- 親族内承継、企業内承継、M&A
↓
(承継ケースに応じて)
- 後継者の育成
- 遺言・生前贈与の準備
- M&Aの交渉
など
5 事業承継のポイント
事業承継を成功させるためには、会社のご事情、その業界の状況などを十分把握し、創業者、経営者の皆様のご希望を的確に理解するとともに、関連する法律(中小企業経営承継円滑化法、会社法)、相続税、株式の評価、企業組織再編などの法律、税務上の知識を駆使し、最も相応しい事業承継の準備を進めていくことが重要となります。
また、後継者教育や企業内での後継者の育成など、事業承継の完了から逆算して、できるだけ早い段階から、専門家へ相談し、準備を進めていくことが、成功する事業承継の鍵となります。
ベストロイヤーズ法律事務所では、企業法務、企業顧問の実績、税理士、公認会計士とのネットワークなどを有しており、事業承継・相続にも力を入れて取り組んでおります。ぜひ一度ご相談ください。